英語のすゝめ。~飽きずに、深く、楽しく。

英語を読むだけで気持ちが満たされるamuです。 英文読解の楽しさは『発見』にあります。「こう表現したい時は英語でこう表現したらいいのか!」「この英単語にこんな使い方があったのか!」「そもそもこんな英語表現があるのか!」本ブログはそんな『発見』を紹介していきます。 私の記事で楽しい英文読解ができれば幸いです。

『meet one’s fate 命を奪われる、命運尽きる』/『spring up 誕生する、生まれる』/「好きが高じて〇〇になる」を英語で。

久々の投稿になります。
今回は2019年7月6日朝日新聞天声人語『密談と茶室』の公式英訳を題材に、面白い英語表現を紹介していきたいと思います。


『meet one’s fate 命を奪われる、命運尽きる』

meetは「に遭遇する」で、fateは「(悲劇的な)運命」つまり「死、破滅」。この二つが合わさると、「死を迎える」という意味になる。
似たような表現はmeet one’s doomやmeet one’s maker。どちらも意味は同じで「死を迎える」。
ただ後者のmeet one’s makerは「天国で神(創造主 maker)に会う」という意味なので、fatedoomと違って死をポジティブに捉えた表現である。

 

『Political climate 政治情勢』

climateには「天候」以外に「(全体的な・一般的な)傾向」という意味もある。なのでpolitical climateで「政治情勢」と表現できる。

 

『Tokugawa Shogunate 徳川幕府

SushiやJudoなど英語になった日本語は多いが、Shogun(将軍)もその一つだ。
注意してほしいのはここで言う将軍とは、足利尊氏徳川家康など、かつての幕府でトップに君臨する将軍を指している点だ。(普通、将軍を表す英単語はgeneral) つまり、Shogunとは日本史に出てくる英単語なのだ。そして同じく日本史に出てくる英単語はShogunate。「〜の職」の意味を持つ接尾辞ateを引っ付けて、意味は「将軍職」、そこから転じて「幕府」にもなる。

 

『be dotted with 点在としている』

dotとは基本「点」という意味だが、「点在」とも表現できる。というのもdotには「点を付ける」という動詞としての意味があるが、「(点を付けるように)存在する」という意味にもなるのだ。

例:Beautiful churches dot the area. 美しい教会がその地域に点在している。

また、「点在」としてのdotは通例受け身で使われる。

例:The area is dotted with beautiful churches. 美しい教会がその地域に点在している。

 

『spring up 誕生する、生まれる』

「何もないところから突然現れる」ことはspring upで表現できる。
springは「バネ」「春」といった名詞としての意味が有名な単語だが、動詞としての活用もあるのだ。
なお、spring upとappearにはニュアンスの違いがあり、単に「現れる」だけのappearと違って、spring upは「"突然"現れる」である。そのため、何かが短い期間で突然現れた際はspring upが活用できる。

 

『become 〇〇 to satisfy one’s innate curiosity 好きが高じて〇〇になる』

「好きが高じて」を「内にある好奇心を満たすために」と書き換えて表現した英文。「〜する程に好き」と書き換えてlike so much that〜と表現するの一つの手である。

 

[その他:表現]

『a prominent historical figure 有名な歴史上の偉人』
『earmark A for B AをBに指定する』
『Its existence was confirmed. 現存が確認される。』
『be tucked away 隠れるように残る』
『be allowed on に入る許可を貰う』
『Neighborhood teems with 家の周りは新選組がうろうろしている』
『tourist mecca 観光で賑わう町、観光地』
『spring up 誕生する、生まれる』
『It worries me that (may)~ 〜してないかこっちが心配になる。』
『became a researcher to satisfy her innate curiosity. 好きが高じて研究者になる。』
History buff 歴史好き、歴史狂』
『The rest is history. その後はご存じの通り。』
『One’s conjecture is that~ 〜であると推測する』
『clandestine meeting 密談』